ユーザー動向を知るinstagramリサーチ方法

はてしてユーザーは“それ”をどう利用・評価しているのか?ユーザーの動向を覗いてみる。

売り手側になると、ついついエンドユーザーの視点を忘れ、エゴ視点で商品開発、戦略構築してしまいます。

そもそもユーザーは、どのような物を望みどのように使用し、どのような評価をしているかなどをリサーチする一つの手段としてSNS活用があります。
特に、instagramは他のSNSサービスより買い手側情報のウェイトが多いのでその点に着目してみましょう。

Google、Yahoo!の情報は偏ってる?

以前は、「検索」と言えばGoogle、Yahoo!などの検索エンジンという感覚でしたが、近年はあらゆるSNSサービスが普及し、一方的な売り手側の情報ではなく、ユーザーの声を容易に知ることができるようになりました。

例えば、ペルソナ設計で革靴の購入を検討している人をターゲットとします。その際、どのような種類のものが、どのような人々に、どのようなコーディネートで、使用されているのかを知ることができれば、アプローチ方法もより具体化されてきませんか?

検索エンジンとSNSでの検索結果を比較。

まず、Google(Yahoo!)で「革靴」と検索した場合と、instagramで検索した場合の違いを見てみましょう。

A. Googleでの「革靴」検索結果

Googleでの検索結果
売り手側中心の商品群が表示されます。競合がどのようなアプローチをしているかを知るには役立ちますが、これではユーザーの評価や意見などを知ることができません。

B. instagramでの「革靴」検索結果

instagramでの検索結果
ユーザーの購入時の声、着用写真、コーディネート、メンテナンス風景などを見ることができます。この画面を見てみると検索エンジンとの検索結果の違いが明らかなことが分かります。また、それに対する他ユーザーのリアクションを見ることができることも利点です。

instagramの#検索
さらに、「革靴」に関するユーザーを検索言及(#:ハッシュタグ)を検索場所を検索などあらゆる視点で検索していくことができるうえ、その言及数を見ることでニーズの多さを知ることができます。

まずは上記で大枠を掴み、さらにスモールキーワードで絞り込みをしていくことで、より深いリサーチが可能です。革靴で言えば、「ローファー(種類)」コードヴァン(革種)」「ストレートチップ(装飾)」などで絞り込んでいくと良いでしょう。

まとめ

実際には、ユーザーの生の声を取れればベストですが、「協力を得られるユーザー数が充分ではない」、「ネット上でのアプローチ方法や展開を検討している」などの場面で活用してみると、自分たちの想定以上のことを知ることができたり、それに対するアプローチ方法を検討する良き材料になります。

まずは補助的に活用されてみては如何でしょうか?

文/赤松